SMART!

おはようございます。

目標シリーズの最後です。テーマは、「目的・目標の設定方法」です。

目的や目標の設定に関して、世界的に有名な略語があります。それが、今日のタイトルの「SMART」です。

この略語は、1981年にアメリカ人コンサルタントかつエネルギー会社(旧Washington Water Power Company、現 Avista)の経営企画部のスタッフだったGeroge T. Doranという人が発表した論文(※)の中で使用され、そこから広まったそうです。

優れた目的や目標は、SMARTな特徴を持つべきとされています。

  • Specific(具体的であること):改善したいことが具体的である。
  • Measurable(測定可能であること):定量化できる。どの程度変化したか把握できる。
  • Assignable(役割分担可能であること):誰がやるか明確である。
  • Realistic(現実的であること):限られた制約の中で達成可能である。
  • Time-related(期限があること):いつまでに達成すべきか特定されている。

ネットで調べると、一部を勝手に変えた略語を紹介する記事がヒットしますが、オリジナルは上記のようになっています。元々は組織の目標設定が主眼となっているため、Assignableとかは必ずしも個人の目標設定には合わないかもしれません。

 例えば、Assignableを個人バージョンに置き換えると「Actionable=実行可能であること」あたりがオリジナルのニュアンスを継承したままで意味が通りやすいかもしれないですね。

必ずしも全ての要件を満たす必要はないですが、これを参考に考えてみると目的や目標が設定しやすくなるように思います。先週から新年度が始まりましたが、まだ今年度の目的や目標が設定できていない人は、これを参考にちょっと考えてみるといいと思います。

私の場合は、だいたいアクションレベルでは複数の目標が設定できているんですが、根源的な欲求を掘り下げる段階でいつも躓きます笑

ではでは。

※ Doran, G. T. (1981). “There’s a S.M.A.R.T. Way to Write Management’s Goals and Objectives”, Management Review, Vol. 70, Issue 11, pp. 35-36.