ガードナーに学ぶ、これからリーダーを目指す人の重要性6つ

アントレプレナーシップとリーダーシップは違うといえば違うのですが、共通しているところも多いように思います。この講座の第一回目(2002年)にはリーダーでない立場のリーダシップという課題を出しました。

『リーダーシップの本質』(ジョン・W・ガードナー/加藤幹雄訳、ダイヤモンド社、1993年刊)という本があります。リーダーの立場に居る人ほどリーダーとしての本質を持っていない。ではリーダーとはどうあるべきなのか、リーダーは埋もれた才能を発掘する人であるべき、そのためには、一般教養が大事、プレゼンテーションが大事と書いてあります。私にとっては、リーダーもアントレプレナーもこれに尽きるきがしています。

他人との関係付けの重要性

若くしてリーダー的な地位にある人の多くは、個人成績をいかにして高めるかについては、小学校時代から長い間訓練されてきている。そして彼らは、大切なのは自己を他人とどう関係づけるかではなく、自分の個人の成績をいかにして高めるかであることを学んでいる。従って、若いエグゼクティブや中年のエグゼクティブでさえもが同僚や部下にほとんど注意を払わず、もっぱら、成績評価者-実際には想像上の評価者-の前で背伸びをしながらつま先踊りをしているのである。リーダーにとっては、将来自分が指揮したいと思っている現在の同僚や部下たちとの関係付けを考えることが重要であるにもかかわらずである。

動機付けの重要性

リーダーが思い出すべきは、眠った状態の表面下に、文明をつくりあげる才能をもった人間、偉大な夢を描ける人間、冒険を犯す勇気をもった人間が潜んでいる、ということである。リーダーはフォロワーズを意のままに踊らせることができる人形遣いではない。人間も現実の世界もより複雑である。動機の強さは、リーダーの力が及ばない周囲の状況によっても左右されるし、個人的な衝動、偶然の出来事、根の深い信条などによっても左右される。にもかかわらず、リーダーはフォロワーズのニーズを理解することでかなりのことを達成できる。どんな人間集団にも大きなエネルギー源が存在し、そこに到達する方法を知れば、そのエネルギーを解放し、活用できる。

リーダーの信念の重要性

我々自身の勇気は往々にして他の人々の勇気の現れでもあり、我々の信念は他の人々の信念に対する信念であることが多い、リーダーにこのような信念があれば、それはフォロワーズに伝わり、強力な効果をもたらす。フォロワーズがリーダーを信ずるかどうかが問題とされがちだが、より、厳しく吟味すべきは、リーダーがフォロワーズを信ずるかどうかである。

リベラル・アーツ(一般教養)の重要性

リーダーは、競合し対立するさまざまな価値の重さを絶えず測り、均衡をはかる仕事をしなければならない。文学、宗教、心理学、社会学、演劇等を学ぶことを通して、人々の希望、憧れ、恐怖、ジレンマなどを理解し、初めて将来のリーダー達はその任務を立派に果たすことができる。

プレゼンテーションの重要性

パブリック・スピーチやディベートの能力は、今日の学問や教育では軽視されており、若い人々の大部分は演説のための技術を持っていない。持っているとしても極めて稚拙である。スピーチの技術はリーダーにとってかかせないものである。

教室外の活動の重要性

リーダーシップについて学べる機会は、なんといっても教室外の活動によって得られることの方がはるかに多い。スポーツ、演劇、学生新聞なども将来のリーダーに幅広い機会を与えてくれる。学外の公共サービス活動への参加体験も、リーダーシップについて学ぶ良い機会となる。

(主宰 柴田)