「自分にとってベストな選択とは」改め「選択する際のアプローチ」

おはようございます。TA竹内です。

以前、目標設定に関するコラムで「自分の出した結論には納得することが大事」という趣旨のことを書きましたが、順序でいうと、自分が納得することが先で、結論が後に来ます。納得するまで考えてから結論づけるってことです。これは目標設定だけではなくて、いつでも心掛けておくと良いと思います。

ところで、何かを選択する際には一般的に大きく二つのアプローチがあると思います。一つは「戦略的に選択する」というアプローチで、もう一つは「オポチュニスティックに選択する」というアプローチです。

「戦略的に選択する」っていうのは、考えうる選択肢の中からベストを選択するというアプローチです。積極的、網羅的なアプローチです。考えうる選択肢を全てリストアップし、判断基準を設定した上で一つ一つ吟味するので、時間がかかります。また選択したからといって、それが手に入るとは限りません。その代わり、手に入れた後の不確実性(期待値からのズレ)は低いと思います。現実的でない可能性があるけど、実現した時の価値は大きいって感じですかね。就活を例にすると、自己分析を通して自分の強みや弱みを理解した上で、最も自分に適した会社を受験することです。受験するだけなので、合格するかはわかりません。でも、合格したら最高です。

一方で、「オポチュニスティックに選択する」っていうのは、その時与えられた選択肢の中からベストを選択するというアプローチです。受動的、部分的なアプローチです。その都度与えられる選択肢なので、選択肢の数は少なく、従って吟味に掛かる時間は短いです。また、実現可能性が高い選択肢が与えられているので、選択すれば大抵手に入ります。その代わり、手に入れた後の不確実性は高いと思います。現実的だけど、実現した時の価値は期待値ベースで小さいって感じです。こちらも就活を例にすると、最も適した会社かわからないけど、内定をもらったし、それなりに評価してもらえてそうなのでその会社に入社するってことです(少なくとも内定もらった会社の中ではベストフィット)。

どちらのアプローチもメリット・デメリットがありますが、まず第一に、選択には2種類のアプローチがあるってことを知っておくと良いと思います。アプローチに自覚的になることで、選択する際の判断基準を明確にすることができるからです。明確な判断基準は、後で行き詰まった時に立ち返る原点になります。仮にある選択が失敗した場合でも、判断基準が明確であれば敗因を分析し次に生かすことができると思います。戦略的すぎて目の前のチャンスを逃したり、現実的すぎてちっちゃくまとまるとか。

第二に、いずれにせよベストを選択するってことも肝に銘じておくと良いと思います。つまり優先順位をつける必要があるってことです。優先順位をつけるってことは、複数の軸(「緊急性」と「重要性」など)を用いて選択肢をマッピングし、予め設定した判断基準で意思決定することです。ベストを選択するためには、常日頃から自分が何らかの意思決定をする際に重視する軸と判断基準を考えておく必要があると思います。目の前にチャンスが転がってきてから準備をしていては遅いからです。

さて、ここまで書いていてふと思いましたが、本当は「自分にとってベストな選択とは」ってテーマでコラムを書こうと思っていたのに大分ズレてしまいました(っていうか書きながらどんどん書きたいテーマから離れてってるのは知っていましたがとりあえず書き進めてみました)。

ってことで、今日はこの辺でおしまい。

ではでは。