食文化の維新を起こすために~新しい食文化を創造するテクノロジー×マーケティング~

アントレプレナーシップ論講座の受講をきっかけに食文化に変革を起こす取り組みをしている葦苅晟矢さんにお話を聞きました。

アントレプレナーシップ論講座をきっかけに学生起業

①自己紹介をお願いします。
株式会社ECOLOGGIE代表の葦苅晟矢です。2017年9月に早稲田大学商学部を卒業し、現在は早稲田大学大学院先進理工学研究科に在学しながら昆虫コオロギの大量生産技術の確立と昆虫コオロギを活用した養魚飼料や食品の販売を目指して研究開発を進めています。

アントレプレナーシップ論講座は早稲田大学商学部3年生の時に受講しましたが、今の自分があるのはアントレプレナーシップ論講座のおかげだと思っています。もともとビジネスを考えたり、人前で発表したりする経験がほとんどなかったのですが、講座を通して多くの成長機会を得ることができました。

地球最大の未利用資源をテクノロジーの力で有効利用

②何故昆虫食に取り組まれるようになったですか?
アントレプレナーシップ論講座の最終発表会で昆虫食の事業案を発表した事が大きなきっかけです。講座受講前から模擬国連というサークルの活動で、国連FAOが発表した昆虫食の概念には大きな興味を持っていました。しかし講座を受講したおかげで食料問題の解決のために自分自身で初めて昆虫を活用した事業案を考えるようになりました。これから人口が増加する中で地球最大の未利用資源である昆虫は食料資源として大きな可能性を持っています。

もともと世界的に昆虫食の文化はあったのですが、昆虫の人工的な養殖・生産方法にはほとんど進歩がありません。そこでテクノロジーの力で昆虫の大量生産技術を確立し、このどこか懐かしい昆虫食を再定義し、食文化に維新を起こしたいと思っています。この日本から昆虫食を軸に食の原点と未来を考えることで、人々の食と健康問題に貢献していきたいです。

食文化の維新を起こすカギはテクノロジー×マーケティング

③新しい文化創造の実現に当たって何が課題になっていますか?
昆虫食市場と文化創造のために昆虫の生産と消費のプラットフォームを確立することを目指していますが、生産と消費のどちらにも課題があります。まず効率的な昆虫の大量生産に課題があります。確実に安定的な昆虫生産を実現するためには経験や主観によらない生産方法の確立が必要です。そこでIoTを活用して昆虫の生育状況を把握しながら、ロボットによる労務作業を効率化する「スマート昆虫生産工場」の設計と開発を進めています。

また生産された昆虫の消費面にも大きな課題はあります。昆虫食に対する一般的な嫌悪感を如何にして払拭するかということです。単に昆虫の栄養が豊富ということだけではなく、昆虫ならでは食品としての機能性、そして昆虫が美味しいということをマーケティング的に取り組むことが必要です。そこで昆虫という人々が一見忌み嫌うものがどのように生育するのかをということを示しながら昆虫食に触れるイベントを開催する企画を進めています。ナマコやフグなどは今では当たり前の食材になっていますが、過去そこには大きな壁があったはずです。この壁を乗り越えた先駆者達の知恵と最新のマーケティング理論をフルに活用し世界の人々の昆虫に対する認識を変革させていきます。

アントレプレナーシップ論講座参加者とも一緒に考えたい

④最後に今年のアントレ受講生に一言お願いします!
明治維新の時に日本は海外から牛肉やパンという新しい食文化をもたらされました。21世紀の今、今度は日本を新しい食文化を世界に発信する先駆者にしたいと思っています。もともとアントレプレナーシップ論講座を受講する前はビジネスもテクノロジーにもほとんど理解がなかったのですが、講座のおかげでビジネスやテクノロジーをもとに社会のために新しいことを始める一歩を踏み出すことができました。

アントレ受講生の皆さんにも新しい文化を創造するテクノロジーをどのように活用するか、どのように広めるかを一緒に議論したいと思っています。ぜひ受講してみてください。

アントレプレナーシップ論講座
2018年は4月21日(土)に開講
エントリー受付中





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葦苅晟矢

1993年生まれ。早稲田大学商学部卒業。現在は早稲田大学大学院先進理工学研究科に在学中。株式会社ECOLOGGIE代表としてビジネス展開ともに、「昆虫テクノロジーの社会実装を実現するための生物学的研究」の研究開発に取り組んでいる。実績として東京都主催のビジネスコンテスト最優秀賞、経産省主催の学生ビジネスコンテスト最優秀賞、文部科学大臣賞、など。