人前で話すのが苦手な人でもプレゼンがうまくなる、たった3つのコツ

先日の記事でも紹介したのですが、うちの講座では、プレゼンテーションの練習に力を入れています(ちなみに講座は3ヶ月間、無料です)。

社会のあり方や学校教育の仕方が強く影響していると思うのですが、多くの日本人はあまり人前でしゃべるのが得意ではありません。今回は遠慮しがちの日本人でもプレゼンがうまくなる3つのコツを考えてみましょう。

1.バスケのシュートのように練習する

プレゼンスキルは生まれ持っての才能ではなく、練習すれば誰でも身につけることが可能です。多くの方はスティーブ・ジョブズのプレゼンをみて「才能がある人はいいなあ」と羨ましがりますのが、彼がたった5分間のプレゼンのために準備も含めて数百時間も費やしていたことはあまり知られていません。

うちの講座ではそこまで求めていませんが、それでも「リハーサル20~30回やろうね」ということは伝えます。また、プレゼン姿を客観的にレビューするために練習会も含めてビデオ撮影や、プレゼンを聞いたほかの受講生やTAが評価シートを記入してフィードバックを行います。

2.訴求したい本質的なポイントを理解する

ダメなプレゼンは、「せっかくの機会だから」ということで要素をあれもこれも詰め込みすぎてしまい、結局何が言いたいのか焦点がぼやけてしまうことがよくあります。

それを避けるためには、エレベータ・ピッチのように「もし30秒だけ与えられたら何を話すか」ということを考えましょう。他にも1分、3分、5分、10分など、時間ごとに話す内容を変更したバージョンを作成するのも効果的です。異なるバージョン全てに入っていることが一番伝えたいポイントです。

3.聴衆は誰なのかを把握する

そしてこれがもっとも大切なのですが、プレゼンの本質的な目的は、そのプレゼンを聞いた「誰に、何をしてほしいのか」を伝えることです。それは「投資家に起業時の資金を出して欲しい」かもしれないし、「主婦に新しいダイエット食品の効果を知ってほしい」かもしれません。

「何をしてほしい」という部分は、前述の2で表現されていると思いますので、ここでは「誰に」伝えるのかをきちんと把握する必要があります。

ちなみに僕は東京五輪の招致活動が成功した理由のひとつは、滝川クリステルがプレゼンで語った「おもてなし」という言葉そのものではないと考えています。IOCの第1公用語がフランス語であり、多くの委員がフランス語圏の出身であることから、フランス語が流暢な滝川クリステルにスピーチさせた日本チームの戦略こそが「おもてなし」の発想だったと言えるのではないでしょうか。

参考文献:
東京オリンピック招致の際のプレゼンテーションの内幕(東洋経済)
http://toyokeizai.net/articles/-/31777?page=3

2020年東京五輪決定をマーケティング観点から考える(日経ビジネス)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20131002/254123/

『オリンピック東京招致の成功に思う―IOCを魅了した発信力―』(公益財団法人 日本国際フォーラム)
http://www.jfir.or.jp/j/article/hirabayashi/131015.html

プレゼンテーションのコツのページ
http://mediafrontier.main.jp/ops/presentation_tips/